4月 2014 archive

産業革命

18~19世紀にイギリスなどヨーロッパの各地を中心に起こった産業革命で鍵は大きく進化を遂げました。

この頃に生まれたのが「タンブラー錠」です。この技術が鍵という仕組みを飛躍的に進化させたと言われています。

タンブラー錠の中にも「レバータンブラー錠」というものがあります。これは18世紀の後半にイギリスのロバート・バロンによって発明された鍵です。この発明をさらにイギリスのジョセフ・ブラマーが改良し、19世紀前半にはイギリスのChubb社によって防犯的に改良された製品が開発されました。

当時にしてみればこのような不法な解錠をふせぐことができて、もしむりに開けようとすれば痕跡が残るような装置は画期的なものでした。

さまざまな分野で産業が発展した産業革命の時代だからこそこのような装置が求められ、誕生したのでしょうね。

19世紀交換にはアメリカで銀行用のカギ製作を行っていた職人のライナス・エールが「ピンタンブラー錠」を発明しました。

これはエジプト錠やローマ錠の原理を応用したものでした。

のちのピンタンブラー錠の基本的な仕組みの原型とも言われています。

誤作動がなく、防犯性にも優れているために150年以上たった現在でも米国や世界各地のシリンダーに使われている機構です。